シミを消すと言われる化粧品を使ってみたが、あまり効果を感じられない方や、
やはり体の中から美しい肌を作りたいという人は多いようですね。
そんな時には漢方をオススメします。
漢方では、シミを「肝班」といいます。
額や頬・目の下などにでき易く、褐色や黒ずんだ色素班として見られます。
更年期やストレスのたまりやすい人に多く現れる傾向があります。
皮膚は内臓の鏡とも言われ、内臓の機能と関係があります。
シミを肝班ということからも、「肝」と何らかの関わりがあると捉えています。
漢方医学では、「肝」は血液の流れを調節し、スムーズにする大切な役目があります。
ホルモンが失調したりストレスが溜まると、肝の働きが鈍くなり、血液を巡らすことが
できなくなります。
つまり皮膚に栄養が行き届かなくなり、肝班が生じてくるのです。
漢方薬では、気の流れをスムーズにする「柴胡」や「薄荷」と、血液の流れを良くする
「当帰」や「芍薬」が入っている【逍遥丸】がよく使われます。
またホルモンのバランスとも関連があるので、内分泌機能を強める【六味丸】なども
必要です。
さらに【当帰芍薬散】【桂枝茯苓丸】などもよく使われます。
漢方薬を上手く取り入れながら、食生活では、野菜を多く摂り、甘いものは控え、
便通をよくすることが大切です。